以上のように重要な役割をもつミネラルをどのような方法で摂取するかを考えるとき、水からの摂取がいかに合理的か、その理由は次のとおりだ。
@水からのミネラルはすでにイオン化されているものを多く含むため吸収しやすい。
A水からの摂取はほぼノンカロリーである。
Bミネラルウォーターなどではミネラルの量が明示されているので、食品に比べて摂取量をコントロールーしやすい。
Cとくにカルシウムでは乳糖不耐症でも吸収が容易である。
(注)乳糖不耐症:牛乳などに含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素を持っていないため、体内で乳糖を分解できない体質を言い、日本人には多い。この場合、牛乳に含まれるカルシウム分は吸収されないまま体外に排出される。
表 <成人1日の摂取墓準量および許容上限摂取量>
ミネラル |
摂取墨準量 |
許容上限糧取量 |
カルシウム |
600mg |
2500mg |
マグネシウム |
320mg |
650mg |
カリウム |
2000mg |
3500mg |
リン |
700mg |
4000mg |
鉄 |
10mg |
40mg |
亜鉛 |
12mg |
30mg |
銅 |
1.8mg |
9mg |
マンガン |
4mg |
10mg |
セレン |
O.06mg |
0.25mg |
食塩は体重1kgにつき0.15g,1日10g未満。
(注) 表の摂取量は年齢、性別などによって多少異なる。
(注) 2000年改定の「第6次改定日本人栄養必要量(厚生省)に基づいた。
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